JAS時代より活躍していた短距離ジェット旅客機のMD90も、JALの経営合理化に伴う機種削減によりB747、A300に続いていよいよ2012年3月に全機退役となります。退役迫った2012年10月、残されたMD90のうちJA8070がサンアーク塗装から新鶴丸カラーへと変更が行われて異彩を放っていました。
最初で最後の「鶴丸を背負った」MD90を撮れるチャンスを活かすべく、2012年1月13日に行われた引退記念ツアーに合わせて羽田空港へ出撃しました。
この日はいつも通りのパターンということでまずは順光で撮れる第一ターミナル展望台へ。主に南方面から34Lに降りる機体を撮影します。
来るたびに便数が減っているANAのB747-400。
昨年末にデリバリーされたばかりのB787-8。この機番「JA817A」はシアトル遠征の際にエバレット工場でテストフライトを待つ姿を撮影した機体ということで、感動の再開となりました!
逆光気味になってきた所で第2ターミナル展望デッキへ移動。34Rに降りる北方面からの機体やANAのエプロンを撮影します。
タキシングしてくるB787-8を真正面から撮影。羽田空港撮影の楽しみは、全世界的にも貴重なB787を気軽に撮れる点だと思います。そんな日常もその数日後に打ち砕かれてしまうわけなのですが...
AIRDO新塗装を纏ったB737。この機番「JA01AN」は元ANAのゴールドジェットでしたが、移籍後も記念すべき新塗装第一号機に抜擢されるなど、相変わらず目立つ役回りが多いようです。
昼過ぎくらいに主役を迎えるべく国際線ターミナルのデッキへ移動します。ここで知人と合流します。
34Lに降りるB787。この「JA804A」が数日後に悪い意味で日本中の注目を浴びることになるなど、まだこの時は知る由もありませんでした。
JALのB767「ドラえもんジェット」。映画公開記念のプロモということで3月末までの運行になっています。
15時頃、若干の遅れ(といっても元々時刻表などないようなものでしょうが^^;)で着陸したMD90鶴丸塗装。この機体はその後、スポットインはせずにそのままJALの整備場まで行って参加者を下ろしたようです。
手間をかけて塗装をわざわざ鶴丸に戻したのですから、このJA8070が3月のラストフライトを飾ると思っていたのですが...予想に反してツアー中に1月20日での退役が発表されてしまいました。結局、これが最初で最後の鶴丸MD90の撮影となりました。
その後は知人の車で浮島の撮影スポットへ。露出が厳しくなる中、ランディングライトをつけたサンアーク塗装のMD90狙いで粘ることにしました。元々暗い上に雲まで出てくるという有様...手が凍える中、17時近くに飛来したMD90をISOを上げて何とか捉えることが出来ました。