ヨーク駅でのトレインスポッティング - Photomission R

ヨーク駅でのトレインスポッティング

2013年9月15日 | 鉄道
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ヨーク駅でのトレインスポッティング

イギリス東海岸における主要駅の一つに数えられるヨーク駅。鉄道博物館もさることながら、ヨーク駅には4つの鉄道運行会社による多種多様な車両が乗り入れ、鉄道ファンとしては撮らずにはいられない気分になります。そんなわけで、現地の人に混じってヨーク駅にて「トレインスポッティング」こと撮り鉄をしてみました。
さらにこの日は、「鉄道ファンの聖地」らしい洗礼を受けることに!

ヨーク駅には東海岸本線経由でロンドン〜スコットランド地区を結ぶ「イーストコースト・トレインズ」とイングランド北部の都市間輸送及びローカル輸送を行う「ノーザン・レイル」、マンチェスターから内陸を横断して東海岸方面を結ぶ「ファースト・トランスペナイン・エクスプレス」、イギリス全土にわたって列車を運行する「クロスカントリー」の4社が乗り入れています。

First Transpennine Express

マンチェスター空港からヨークまで乗車したファースト・トランスペナイン・エクスプレスのClass185系3連。シーメンス製の気動車(DMU)で、不要なときは編成中のエンジンを自動的にOffにする「エコモード」を搭載しています。

IMG_0068

ノーザン・レイルのClass158系気動車(DMU)。主に中距離列車に使われている車両です。

IMG_0085

ノーザン・レイルのClass150気動車。車内は3+2配列のシートが並ぶなど、通勤輸送を重視して作られた気動車です。

さて、ヨークへ向かう列車の中、ヨーク到着間際の信号所で旧型客車編成の列車を追い抜いたのですが、それの牽引機が...なんと蒸気機関車!流石に鉄道発祥の国イギリスとは言え、まさか高速列車も走る本線で堂々と蒸気機関車が走っているという時点で凄まじく恵まれていると言わざるを得ないです。

Scarborough Spa Express

進行方向的に待ってたら絶対来るよね、ということで待っていたら見事に入線してきました。この機関車はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道のジュビリー型蒸気機関車45699号機で「ガラティア」という愛称が付けられています。

Scarborough Spa Express

列車は蒸気機関車+ディーゼル機関車+マーク1客車+プルマン式食堂車という編成。「スカルボロ・スパ・エクスプレス」という名前の列車で、ヨークを中心に運行されている団体専用列車のようです。
蒸機列車は15分ほど停車していましたが、その間はトレインスポッターから通りすがりの一般の人々、更には先ほどまで乗っていた列車の車掌さんまでまったりと撮影していました。

Intercity 225 "Battle of Britain"

ロンドン〜スコットランド方面を結ぶイーストコースト・トレインズのClass91系電気機関車+マーク4客車による「インターシティ225」編成。この編成はRIATでも見た「バトル・オフ・ブリテン・メモリアルフライト」の全面ラッピング車で、アブロ・ランカスターが側面に大きく描かれています。

Super Voyager

クロスカントリー鉄道のClass221系気動車「スーパーボイジャー」。ヴァージン・トレインズから移籍したスーパーボイジャーには元々振り子機構がついていたものの、このクロスカントリー鉄道のスーパーボイジャーは運行路線の関係で振り子機構をすべて撤去されています。

ひと通りヨーク駅で撮影した後はヨーク鉄道博物館や街歩きをしていたのですが、先ほどのスカルボロ・スパ・エクスプレスについて調べた所、どうやら21時前に戻ってくることが判明。海外では夜は出歩くのは危険とは言いますが、ここイギリスでは21時でさえまだまだ撮影が可能な日の高さというわけで、出撃することに。
明るいにも関わらず、駅は明らかに終焉間近という閑散とした状態だったので本当に来るのか不安でしたが、数名のトレインスポッターらしき人々が見られたのでとりあえず一安心。

Scarborough Spa Express Scarborough Spa Express

入線してきた「スカルボロ・スパ・エクスプレス」。20時50分ごろですが、まだまだ撮影出来る光線状態です。入線後は蒸気機関車のみ早めに切り離され、ディーゼル機関車以下の編成はかなり長時間留置されていたようです。

Scarborough Spa Express

補機を務めたClass47型電気式ディーゼル機関車。1962〜1968年の間に総勢520両もの両数が製造され、無煙化の立役者となりました。それから40年以上たった現在でも多くが第一線で活躍しています。

Scarborough Spa Express Scarborough Spa Express Scarborough Spa Express

マーク1客車の一般車と緩急車(ブレーキコーチ)、ビュッフェ車。貸切列車の運行を行うウェストコースト鉄道に所属しています。

Scarborough Spa Express

編成中に挟まっていたプルマン型食堂車352号「AMETHYST」。編成の中では唯一塗装も車体断面も、そして明らかに車内の雰囲気も違う客車でした。やはりこの食堂車で食事をするにはスマートカジュアルが必須なのでしょうか?だとしたら旅行者はあまり気軽に乗れないかもしれません^^;

このヨーク駅には「トレインスポッター」こと現地の鉄道ファンの姿をとても多く見かけました。マンチェスターピカデリー駅でも見かけましたが、ロンドンのターミナルなどではあまり姿を見かけなかった所から推測するに、分岐点のような駅が名所になっているようです。日本で言うと、大宮や大船のようなところでしょうか。
イギリスにおける「トレインスポッティング」は、やって来た列車と充当された車両の番号を書き留めておくことが基本ですが、最近では写真などで車両を記録する人も多く、いわゆる日本風の「撮り鉄」もトレインスポッティングの中に内包されているようです。

そしてここで撮り鉄をしていて思ったことは、とても平和だったということです。突然現れた蒸機列車を撮っている人はそれなりに多かったものの、彼らは決して罵声を飛ばして喧嘩したり、危険行為に走るなどといったことは全くなく、撮影の際は自然に譲りあっているような雰囲気でした。さらに、監視する側の鉄道職員まで一緒になって撮影しているほどの和やかなムードに、この国の鉄道ファンと鉄道会社、そして鉄道ファンと社会との良い関係を垣間見ることが出来ました。
こういった鉄道ファンの意識の高さが、保存鉄道大国としての英国を築いてきたのかもしれません。どうか日本の鉄道ファンコミュニティーもそのことに気付き、社会との関係をより良くしていってほしい...と願いながら帰国したのですが、帰国したその日に同じく日本の鉄道博物館のある大宮でマニア同士の喧嘩で列車が止まったという話を聞き、この国が「鉄道趣味先進国」になるにはまだまだ長い茨の道を歩む必要が有るという現実を実感せざるを得ませんでした。

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