地元の江戸東京博物館で開催されている「東京の交通100年博」へ行ってきました。
今回の展示会、なんといっても最大の見所は、東京市電ヨロヘ型を改造して使われている函館市電のササラ電車がわざわざ船便で里帰り展示された点でしょう。それ以外にも荒川車庫で保存中の都電6086号も陸送で展示されるなど、東京都交通局の本気を見ました(笑)
今回は江戸東京博物館内同様、基本的にメインの展示室内は撮影禁止です。ただし、今回里帰りしたササラ電車と荒川車庫からやってきた6086号については総武快速線脇の駐車場内に特設ブースを設けて展示されており、撮影も自由に出来ました。
メインの展示室内で唯一撮影が許されていたヨロヘ型のモックアップ。主に記念撮影用ということで多くの人で賑わっていました。
荒川車庫からやってきた6086号。6月の荒川車庫イベントではこの展示のために美しく塗装し直された姿を見せてくれましたが、今回は実際に乗車も出来ました。
6086号の脇には「AKWAYS 三丁目の夕日」のセットが組まれており、昭和の高度経済成長期の情景を再現しています。
今回のお目当て、函館市電のササラ電車。オープンデッキ時代の名残が随所に残るレトロな車体ですが、降雪が酷かった今年の冬はバリバリ働いた今なお現役の古豪です。車内のササラ駆動用のモーターからチェーンでササラへ動力を伝える構造になっています。
車内は、運転用のマスコンの他にササラ用モーターやそのコントロール用のマスコンもあり、ちょっとした電気機関車のような印象を受けつつも、天井にヨロヘ時代の装飾模様が残っているなど、当時の面影が多く見られました。
函館市交通局といえば、成宗電気軌道(後に京成へ併合)出身のササラ電車を観光列車に改造した「函館ハイカラ號」が有名ですが、願わくばヨロへ型も同じような復活ストーリーを歩んでほしいと妄想してしまいました(笑)
8年前に駒場車庫で見せてもらったササラ電車に再会するのが、まさか地元墨田区だとは本当に驚きです。これが最後の帰郷にならないように(!?)どうか末永く走り続けて欲しいものです。