ロサンゼルス港を走る観光列車に乗る - Photomission R

ロサンゼルス港を走る観光列車に乗る

2012年12月 8日 | 鉄道
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ロサンゼルス港を走る観光列車に乗る

アメリカ遠征もいよいよ最後の行程となりました。最後のターゲットはロサンゼルスの港町、サンペドロを走る観光鉄道「ウォーターフロント・レッドカーライン」です。
かつてロス近郊を支配していた「パシフィック電鉄」の車両を復元した観光列車で、南国ムード漂うサンペドロ湾沿岸を走ります。

パシフィック電鉄は、1900年代前半〜1961年まで存在したロサンゼルスを中心に巨大な電化路線を保有していた鉄道会社です。通勤路線として高頻度の運転を行い、路線開発と宅地開発を同時に行うといった、現在の日本の大手私鉄のような体制が特徴で、創業期の東急や阪急がその経営手法に影響されたと言われる他、現在の京急の車体カラーや名鉄のローマン書体による車番表記もパシフィック電鉄から来ていると言われています。

Los Angeles Bay Bridge Los Angeles Cruise Center Station

カリフォルニア科学センターからは「37th St Transitway」というハイウェイ上のバス停からメトロバスシルバーラインに乗車し、「Artesia Transit Center」でメトロ450番急行バスに乗り換えて「Habor Beacon Park&Ride」バス停で下車して港方面に向かえば、緑色の吊り橋「ビンセント・トーマスブリッジ」の下に始発駅の「World Cruise Center」がすぐに見えてきます。
このウォーターフロント・レッドカーラインは金曜〜日曜の週末のみの運転です。この日は金曜なので運転はあるはずなのですが、あるのは無人のホームのみ。本当に列車が走っているのか不安になってきました。

Waterfront Red Car Line

15分ほど待つと、レールの軋む音と同時に列車の姿が見えてきました。高くトロリーポールを上げて500型(通称ファイブ)がゴロゴロと音を立てて入線してきました。チケットは車掌から購入しますが、何と1ドルで全区間乗り放題です!

Waterfront Red Car Line

南国情緒たっぷりの駅に止まる単行の旧型電車。一つ目玉に大きな窓が並び、落ち着いた色合いに纏まっている車体は日本の旧車ファンにも受け入れやすいと思います。

Waterfront Red Car Line Waterfront Red Car Line

この500型、実はオリジナルを保存していたわけではなく、図面や荒廃した車体をもとに復元された「新造車」。動力周りなどは最近のものを使っているので釣り掛けサウンドはしないのですが、車体の再現度はとても高いです。アメリカという国は航空機でもそうなのですが、「復元新造」という選択肢が存在している所に、産業遺産の保存に対する強い拘りを見ることができます。

Waterfront Red Car Line Waterfront Red Car Line

列車は港町沿いを走ります。途中、軍艦が停泊している姿を見ましたが、これは「USSアイオワ」という退役艦を使った博物館のようです。

Waterfront Red Car Line Waterfront Red Car Line

車内の様子。基本はデッキ付きの木製転換クロスシート装備です。細かいレリーフなどもしっかり復元されており、再現性の高さを感じさせます。

Waterfront Red Car Line Waterfront Red Car Line

終点の「Marina」に停車中の列車。ここには観光バスが泊まれる駐車場があり、多くの観光客が列車を待っていました。まだまだSFのF-lineに比べたら知名度は少ないですが、観光スポットとしてこの鉄道は根付き始めているようです。

Waterfront Red Car Line

折り返し列車で再び「World Cruise Center」へ戻り後追いを撮影。天気も悪くなってきたので、これにて撤収としました。

パシフィック電鉄の車両は、この「ウォーターフロント・レッドカーライン」の他に、ロスより少し離れたペリスにある「オレンジエンパイア鉄道博物館」にも多数保存されており、そちらは実際に走っていた車両が動態で保存されています。
ロスからペリスまでは若干遠く自動車がないと行き難い場所ですが、今後メトロリンクがペリスまでの直通列車の運行を計画しているため、こちらについてもいずれ訪れてみたいところです。

これにて米国での撮影計画はすべて終了です。英検2級程度の英語力にもかかわらず、ラスベガス以外はすべてツアーも使わずに個人手配&基本公共交通機関だけを利用し、更に西海岸を4都市周遊という、傍から見たら無事に帰れるのかさえも分からない無茶苦茶な大冒険となりました。正直な所、その日ホテルに辿り着くまでは国内旅行と違って常に緊張感が有りましたが、それ以上に得るものが多くて常に興奮していたと思います(笑)
日本に留まっていたら決して見ることも出来ない素晴らしい光景に数多く出会えたこの旅、すでにお腹いっぱいと思いつつも広大な米国にはまだ見ぬスポットも数多く残っているわけでして...お金と体さえ許せばきっと再び訪れることになると思います。

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