12月に入ってから好天が続いるので、2週連続で富士山と鉄道シリーズです(笑)
3月で貨物運行の休止が予定されている岳南鉄道で最後になるであろう機関車の展示イベントが行われたので、18きっぷを使って遠征してきました。
東海道線始発の373系普通列車で吉原へ直行しました。吉原駅構内では岳南の機関車とコキが留置されていたため、朝に送り込みで一本あると予測して撮影地となっているジヤトコ前へ。サイド気味の構図で貨物列車を待ちます。
休日の臨時運行だからということか貨物量が減少したせいなのかわかりませんが、2005年に撮った時より随分ワムが短くなっている気がします。
貨物を撮影後は、須津駅へと向かい新幹線撮影。日本で最も有名なカットであろう富士山バックで引退間近な300系を狙います。
思えば300系とは親子試乗会の時以来の長い付き合いになりますが、最後は富士山バックの撮影地で記録出来、もう思い残すことはありません。
その後は岳南電鉄に適当な時間の列車がなかったので、徒歩で撮影地から比奈駅へ。外周から体験乗車中のED40形を狙います。
12時30分頃から、重連のために機関車の入れ替えが始まり、機関車3重連の貨物列車が組成されました。実際運転したのは機関車のみでしたが、中々迫力のあるシーンが見られました。
午後からはED50形501号が体験運転に使用され、何往復も構内運転を繰り返すという贅沢な状態でした。このような古豪電機が現役で動いているのは岳南くらいだと思われます。
展示されるED40形。2005年に訪れた際は赤にクリーム色というド派手な色でしたが、現在は茶色地をベースにした色に塗り替えられています。
貨物ヤードが多い比奈駅を遊覧するための列車も特別に走っていました。
比奈駅でひと通り撮った後は、お隣りの岳南富士岡へ。ここは主に車両基地となっています。元豊川鉄道のED29形も綺麗に保存されていました。
帰りの吉原駅にて撮影した岳南鉄道のホーム。構内には至る所にワムが組成された状態で止まっていましたが、3月改正で全廃されるとこの駅も静まることになるかもしれません。
ちょうどこのイベントが行われていた日に、岳南鉄道に関して「事業継続困難を報告」という残念なニュースが飛び込んできました。貨物輸送を失い、そのまま廃止へ...というシナリオは鹿島鉄道とよく似ていますが、周辺には工場も多いのでなんとか人員輸送で残れないものか淡い期待はしています。果たして、地元はこの鉄道に対してどういう判断を下すのか、そして来年もこの鉄道は存続しているのか...とても気がかりです。