ネリス基地エアショーの飛行展示も中盤に差し掛かり、いよいよ基地所属戦闘機の登場です!ネバダの砂漠風景を舞台に繰り広げられる米空軍の主要戦闘機による熱い模擬戦や機動飛行にただひたすら圧倒されっぱなしでした。
まずはF-15E「ストライクイーグル」がタキシングしてきました。機体下部のコンフォーマルベイと黒い塗装が特徴的です。
第64アグレッサー飛行隊のF-16。登場したカラーリングは日によって異なっており、1日目は青い迷彩の85-418号機、2日目はデザート迷彩の86-291号機が登板していました。
在日米軍やF-15Jのベース機でお馴染みのF-15Cも滑走路へ向かいます。
会場とは逆サイドに駐機されていたA-10Cが離陸します。ネリスには2本の滑走路がありますが、逆サイドに駐機の機体は離れている21L滑走路から離陸していきました。
さらに会場の逆サイドで巨大な機体がタキシングしている姿を確認!戦略爆撃機のB-1Bがデモのために上がっていきます。
会場をパスするB-1B。可変翼を搭載しており、直進時と旋回時で翼の広がり方が変わっています。ステルス性もあるらしく、機体は美しい曲面で構成されています。
アグレッサーのF-16とF-15Cの空戦(Air-to-Air)デモ。空中で模擬ドッグファイトを繰り広げますが、何と各機ともフレアーを大量に吐いてきました!!砂漠に囲まれたネリスだからこそ心置きなく出せる美しいフレア放出シーンを見るだけでも、長い距離かけて渡米した意味を見出すことが出来るものです。
対地攻撃(Air-to-ground)デモに登場したA-10CとF-16C。こちらは全体的に遠目で控え目な印象でしたが、F-16Cは模擬弾や標的ホッドを大量に吊り下げていました。
HH-60ヘリコプターによる戦闘捜索救難(Combat Search and Rescure)デモ。自衛隊の救難デモと違うのは、「敵の勢力圏内で不時着した航空機の乗員を救出する」という完全に戦場設定にされている点。そのため、ヘリには射撃要員が機関砲を構えて乗り込んでおり、救難というより戦闘しているようにも見えます。
続いては本命の1つともいえる世界最強のステルス戦闘機、F-22Aラプターが登場!日本でも横田基地で展示された際は必ず見に行ってますが、実際の飛行を見るのはこれが初になります。
F-22には全米各地のエアショーでデモを行う専属チームがあり、そのパイロットがF-22の限界を引き出すべく機体を操ります。まずは早速恐るべき角度でのハイレートクライム!
3箇所のウェポンベイをオープンしてパスします。F-22はステルス性保持のために兵装を全て機体内に隠しており、射撃するときのみベイをオープンします。
背中もしっかりいただきました!
ジェット戦闘機というより、Extraシリーズなどのアクロ機のような、なぜ失速しないのか理解不能な機動を存分に見せつけてくれました。そこまでの飛行性能を持ち、さらにステルス付きなのですから、最強の戦闘機というのは納得です。
機動飛行を終えたラプターは事前に上がっていたP-51やF-86と合流、世代を超えた戦闘機が並んで編隊飛行する「Heritage Flight」というプログラムを行います。もはや全ての戦闘機ファン感涙ともいえるこのプログラムですが、ラプターのパイロットはP-51の速度に合わせて各種フォーメーションを組む必要があるため、操縦の難易度はかなり高そうです。
「Heritage Flight」が終了すると、いよいよネリス基地の主役、サンダーバーズの登場です!