所沢に一時帰国した零戦52型の咆哮を聞きに行く - Photomission R

所沢に一時帰国した零戦52型の咆哮を聞きに行く

2012年12月 1日 | 軍事
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所沢に一時帰国した零戦52型の咆哮を聞きに行く

第二次世界大戦時を代表する戦闘機として世界的に名高い我が国の零戦52型。しかし、国内ではすべてが静態保存となっており、エンジン音を聞くことすら難しい状態でした。
今回、所沢の航空発祥記念館が主催する「日本の航空技術100年展」において、米国ロス郊外にあるチノのビンテージ軍用機ばかりを動態保存している博物館Planes of Fameより、世界で唯一現存するオリジナルの栄エンジンを積んだ機体が里帰りするということで、その様子を見に行って来ました。

公開前に行われた組み立て見学会は大変な倍率になったとの情報も聞いており、エンジン始動見学会の整理券を入手すべく始発で地元を出発。航空公園駅前のファミマにある端末で前売りチケットを購入してから航空発祥記念館前の行列場所へ向かいます。到着したのは7時前でしたが、すでに自分の前には150名ほど並んでいたようです。なお、前売り券を持っていると100円安い以外に入場時にポストカードが貰えます。

JASDF C-46

配布開始までは、航空公園に保存されているC-46を撮影していました。この日は航空公園祭りも行われており、公園各所でイベントが行われていたようです。

この日は3回のエンジン始動見学会(各420名)が予定されていましたが、9時ごろまでには定員に達していたようです。更にはそれを知らずにやってきた人が係員に怒鳴り散らしたり喰って掛かる場面も...若干殺伐としていました。

整理券入手後は、10時までに行列場所で番号順に再度並びなおすよう指示を受けたので、まずはエンジン始動見学会前に行われた9時半からの「自由見学会」に参加して手短に機体を撮影することに。実際のスケジュールより若干遅れ気味で入場開始となり、零戦とご対面です。

零戦52型61-120 A6M5

今回Planes of Fameからやって来た零戦は機体番号「61-120」で1944年にサイパン島にて捕獲され、米海軍によって米国本土にて評価飛行が行われた後、個人に払い下げられたものになります。多分、これまで見たことある静態保存機よりも美しく感じたのは、「生きた飛行機として」整備され続けているからなのかもしれません。

零戦52型61-120 A6M5

機体後部の名盤には「中島飛行機(現在の富士重工)製5357号」という記述があり、その脇に米軍機の撃墜マークと米国での機体登録番号「NX46770」が書かれています。

零戦52型61-120 A6M5

プロペラ部分のアップ。この中に、オリジナルの栄エンジンが搭載されています。

零戦52型61-120 A6M5

コックピットにはチラッと漢字表記も見え、見えない部分の再現性の高さも伺えます。

手早に撮影を済ませると、エンジン始動見学会の行列場所へ移動。果たして420人を整理券番号通りに再度並び直すなんて出来るのか不安でしたが、そこは参加者全員がうまく意識していたのかスムーズに出来たようです。10時間40分ごろ再度入場し、最前列を確保します。

零戦52型61-120 A6M5 零戦52型61-120 A6M5

Planes of Fameの職員がコックピットに乗り込み、いよいよエンジンが始動されます。なお、せっかくのエンジン音を静止画にしてしまうのは勿体無い、ということでエンジン始動の一部始終はすべて動画で撮影していました。

三脚持ち込み禁止により10分間ずっと7Dを手持ちで撮影したため、手元がおぼつかないのはご容赦ください。最初の方はうまく始動出来ずにリトライしていましたが、徐々に動きが安定していき、最終的には高回転状態まで持っていってました。

IMG_8205

エンジン始動見学会後は所沢航空発祥記念館の本館のほうを見学したのですが、同じ事を考える人で狭い館内は混雑しているだけではなく、零戦の展示スペースを確保するために通常より狭くなっており、それが混雑に拍車をかけているという状態。こちらはいつでもゆっくり見られるので、手短に撮影して帰ることにします。

ANK YS-11

航空公園駅前に保存されているエアーニッポンのYS-11。定期的に機内公開も行われているようです。

零戦の機体も動画もじっくり撮影できて一応は満足ではあります。この零戦に搭載される栄エンジンはすでに製造後70年以上も前のものであり、今後は老朽化のために始動が厳しくなり、今回が実質最後の日本帰国になると予想されています。ただ、やはり一度はこのエンジンで飛んでいる姿を見たいところではあります。
毎年5月にチノで行われているPlanes of Fameの機体を一同に飛ばすエアショーにも興味はあるのですが、ネリスなどと違って交通機関が余りにも不便な場所にあるため、ペーパードライバーにとってはこれが最後の撮影機会なのかもしれません...orz

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